過去のそれとは全くの別物だったが完走。桜井翔主演の「家族ゲーム」(フジテレビ)は19日の最終回で最高視聴率16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、幕を閉じた。
辛口コラムニストの今井舞氏も及第点。
「過去の映画やドラマ同様、ぶれずに家族再生を大きなテーマとした作品づくりはご立派。だからこそリメークではなく、オマージュといった方がシックリきたんですけどね。ま、ひと言でいえば、キャスティングが良かった。アヒル口の桜井はそもそも美男子役は似合わないし、キーキーわめくだけの母親を演じた鈴木保奈美は初めてのハマリ役といっても過言ではない。イジメられっ子だけど根性のある次男・茂之役の浦上晟周もいい演技でした」
<大河の子役まで>
最終回当日は出演者を起用し、番宣をバンバン。「とくダネ!」は、桜井が上半身をあらわにした「サウナシーン」をノーカットでPRした。水戸黄門で由美かおるがお風呂に入るように、「家族ゲーム」は桜井の“サウナヌード”がお約束。最終話は冒頭からサービスショットを惜しみなく出す演出だったが、中盤では、準主役の神木隆之介まで裸体をさらした。NHK大河「義経」の子役で注目されただけあって、知名度は抜群。ネットでは瞬く間に「ワキ毛 神木」が急上昇ワードとなり、お祭り騒ぎに……。
「自宅完備のサウナシーンは、異常な家族関係を象徴したいいアイデアでした。でも注目されて増やした感がアリアリ。しかも女より男の裸は放送コードが緩いもんだからオッケーといった、制作者側の安易な考えが透けて見えた。『ラスト シンデレラ』(フジ)の三浦春馬しかり、NHK大河の『八重の桜』の西島秀俊しかり、今期のドラマはあっちもこっちも男の裸ばかり。ネットに動画や画像が流出するのを見越して、ストーリーよりも話題優先っていうのはどうなんでしょ」(今井氏=前出)
ますますオヤジの見るドラマがなくなるよ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130622-00000005-nkgendai-ent
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